金銀糸・燦彩糸とは

金銀糸とは

漆などで金箔を和紙に貼り付け糸状に切ったものを平金糸(ひらきんし)・平箔(ひらはく)・箔糸(はくいと)などと言い、それ以外の糸を芯に金箔やフィルムなどを巻きつけたものを撚金糸(よりきんし)と言います。

古くから、高級な衣服などに使用されてきており、薄い金銀箔と丈夫な和紙の技術の発達した日本において、特に普及した製品です。

京都府城陽市を中心とする山城(やましろ)地域が日本国内シェアの80%を占める産地となっています。

 

金糸

金箔を使用した金糸。
金を蒸着させたもの。
銀箔を貼り付けたものやアルミ、純銀を蒸着させた膜の上に、黄色の一般色染料または透明性の在る特殊蛍光黄色系、特殊蛍光橙系顔料を着色して、金色を出した金糸

 

銀糸

銀箔を使用した銀糸
アルミ(または純銀)を蒸着させた膜を使用した銀糸
アルミ(または純銀)の膜の上に黄色以外の色を着色したカラー銀糸

 

金銀糸の形状

平金糸・平箔・箔糸(ひらきんし・ひらはく・はくいと)

  • 金箔や着色したフィルムなどをスリットしたもの。

 

撚金糸(よりきんし)

  • 丸撚り(まるより)- 芯糸が見えないようにびっしりと箔を巻きつけたもの。
  • 蛇腹撚り(じゃばらより)- 芯糸が見えるような隙間を空けて巻きつけたもの。蛇のお腹のように見えるため蛇腹撚りと呼ばれる。
  • たすき撚り - 箔を中心として、芯糸を二本使って襷(たすき)のように巻きつけたもの。
  • 羽衣撚り(はごろもより)- 芯糸に、箔をゆるく巻きつけたもの。

 

燦彩糸とは

金銀糸の歴史的・独占的な産地として京都府城陽地域に新たなハイニーズに即応する高度な機能を備えたプロジェクトを立ち上げました。

単なる金銀糸、和装用に限定せず、多彩な色糸を可能とした燦彩糸プロジェクトでは新しいコラボレーションブランドを展開しております。